障害者をサポートする際の実例を確認には様々なものがあります。
ただし障害者といっても、身体的な障害を持っている人と知的な障害を持っている人とではサポートのあり方が異なります。
より厚いサポートが必要なのは知的障害のある方です。
というのも身体障害があっても知的に問題がなければ、周りに対して助けやサポートを口に出して言葉で要求することができますが、知的障害のある方の中には言葉を話すことができない人もいるため、サポートをする側が相手に今何が必要かを考えてそれを予想しながら介助していくからです。
知的障害のある方の中には、着替えや洗顔、食事に運動、排泄や入浴などほぼ全てに介護が必要な人もいます。
そこで「マカトン式」など手や指のサインで意思疎通を図る方法を用いながら、根気よく語りかけていくことが必要になります。
とくに時間が定まっていない排泄は、相手の体調などを考慮しながらサポートする必要がありますし、相手の尊厳を最大限に尊重しなければならないデリケートな問題です。
排泄に関しては、介護を側にも覚悟と慣れが必要です。
下着が汚れたら取り替えなくてはならず、粗相があったら後始末も必要です。
ドラマや映画などでは決して描かれない障害者サポートのリアルです。
入浴介助も体の大きな人を担当する際は、腕や足を持ち上げて洗ったりすることもありますし、身体を押さえながら洗髪をしなければならないこともあります。
本当にサポートが必要な人へのサービスは決して楽なものではありませんが、だからこそやりがいがあるともいえます。
これらのリアルなサポート内容を把握しておくことが、障害者施設で介護にあたる際の下準備にもつながります。