障害者をサポートするシステムについて

障害があっても、働く場所を探して社会貢献したいと考える人は多く存在します。
こうした障害者をサポートするため、様々なシステムが用意されています。
特別支援学校などを卒業した後も企業に就職できない場合、障害者は就労支援の施設で職業訓練を受けることができます。
就労支援の施設は障害者の能力や資質に合わせて選ぶことができて、即戦力として短期の訓練で企業に就職したい場合は就労移行支援の施設に入ります。
企業への就職が難しい場合には、就労継続支援を受けることが可能です。

就労継続支援はA型とB型があり、事業所と雇用契約を結んでフルタイムで勤務したい場合はA型が適しています。
半日だけもしくは隔日など障害者のペースに合わせた柔軟な対応ができる施設がB型です。
どちらも利用料を払わなければなりませんが、A型では給与が出ます。
B型でも工賃をもらえますが、利用料を超える金額にはなりません。
就労支援の施設は圧倒的にB型が多く、障害者は無理なくスキルを高められるよう通所しながら企業への就職を目指しています。

学齢の障害児についても、特別支援学校だけでなく放課後等デイサービスなど民間のサポートがあります。
部活動や塾などに参加が難しい障害児は放課後の時間を持て余しがちですが、民間の団体が生活自立訓練などを施す場を提供して学齢児のサポートを行っています。
移動支援というシステムもあり、成人の障害者も障害児も利用できます。
一人で外出することに不安を覚える障害者が、通学路や通勤路を自力で安全にたどれるよう指導員が付き添って支援するものです。